英国のフィンテック大手レボリュートは11日、英国で正式なライセンスを持つ銀行となったことを発表した。同社はこれを受け、英国での銀行サービス提供を段階的に拡大していく方針を示している。
同社によると、新規顧客向けの銀行口座は来週から段階的に提供される予定としている。既存顧客については、銀行口座への移行開始時期が個別に通知される見通しで、移行期間中もアプリやカードは従来どおり利用できるという。
また、銀行化に伴い預金は英国の預金保護制度である「Financial Services Compensation Scheme(FSCS)」の対象となる見込みだ。対象となる預金は、1人あたり最大12万ポンド(約2,550万円)まで保護される。
なお、普通預金口座の資金は提携する第三者銀行に預けられる。FSCSの保護上限は、その提携銀行における適格預金の合計額に対して適用される仕組みとなっている。
レボリュートは今回のライセンス取得により、今後さらに多くの銀行機能を提供できるようになると説明。今後のアップデートに注目するようSNSユーザーへ呼びかけた。一方で、同社は国によって提供するサービスや機能が異なることにも触れ、すべての国で銀行として営業しているわけではないと説明している。
今回の発表は、同社が掲げる「グローバル銀行」構想の一環とみられる。レボリュートは5日、米国で銀行免許取得を目指して申請を提出したことを明らかにしている。
米国で免許取得が実現した場合、金融サービスの管理をエンドツーエンドで自社内に統合できるようになり、製品開発や機能追加のスピード向上につながる可能性があると同社は説明していた。
米国での免許取得申請に続く英国での銀行サービス開始は、同社の銀行事業拡大に向けた重要な進展といえる。今後、各国での免許取得が進めば、同社の金融サービスは国境をまたぐ形でさらに拡大していく可能性がありそうだ。
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