米資産運用大手のグレイスケールとカナリー・キャピタルは18日、SUI
SUIの価格に連動したSUI現物ETFをそれぞれ米国市場に上場したことを発表した。グレイスケールの「GSUI」はNYSE(ニューヨーク証券取引所)アーカ、カナリー・キャピタルの「SUIS」はナスダックで取引が開始され、いずれもステーキング報酬を純資産価値(NAV)に反映する仕組みを採用している。
マイステン・ラボの共同創業者で最高プロダクト責任者(CPO)であるアデニイ・アビオドゥン氏は、「今回の上場は、より新しく高度なブロックチェーンインフラへの機関投資家の需要が広がりつつあることを示している」と述べた。同氏は、このようなインフラがグローバル決済のユースケースに直結すると指摘。ウォール街が決済分野を暗号資産の主要な採用領域と捉える中、ETFの登場がその流れを加速させるとの見解を示した。
グレイスケールは2024年8月にSUIトラストを一部の資格のある投資家向けに提供し、2025年11月に公開価格で上場していた。同社のシニアバイスプレジデント(ETFキャピタルマーケッツ担当)のクリスタ・リンチ氏は、「GSUIの上場はスイ・エコシステムに連動する上場商品の選択肢を広げるものだ」と述べた。
カナリー・キャピタルは2025年3月にETF登録申請を行い、承認手続きを経て上場した。同社のスティーブン・マクラーグ最高経営責任者(CEO)は、スイを「高いスケーラビリティと活発な開発者コミュニティに支えられ、実用化を前提に設計されたブロックチェーンの進化形」と評価した。規制された上場投資信託の枠組みを通じて、投資家がスイとそのステーキング報酬を得られる環境を整えるとしている。
2024年初頭に米国でビットコイン現物ETFの承認が始まって以降、暗号資産ETFへの機関投資家の資金流入は累計1,400億ドル(約21兆7,000億円)を超えた。スイ関連のETFが同日に2銘柄上場したことで、米国の暗号資産ETFの投資対象はビットコイン
BTCやイーサリアム
ETH以外にも広がった形だ。
スイ・ネットワーク自体も着実に拡大しており、30日間のDEX(分散型取引所)取引高は100億ドル(約1兆5,500億円)を上回り、月間アクティブ開発者数は1,000人超、ステーブルコイン送金量は5か月連続で月間1,000億ドル(約15兆5,000億円)を突破し、直近では月間2,000億ドル(約31兆円)を超えているという。投資商品の面でも、21シェアーズやビットワイズ、フランクリン・テンプルトン、グレースケール、ヴァンエックといった大手運用会社がスイ関連の投資商品の立ち上げや戦略的提携を進めている。ロビンフッドやサークルなど主要なプラットフォームとの統合も進んでおり、スイ連動のETFの2銘柄同日上場によって、同ネットワークはデジタル金融の基盤インフラとしての存在感を一段と強めている。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=155.0円)


