BitMine Immersion Technologiesは、イーサリアム保有資産の含み損が拡大し、高リスクな局面に突入している。株価は直近の反発を維持できず、テクニカル指標や暗号資産関連のシグナルはいずれも投資家の確信の弱まりを示している。
2月10日時点で、BitMineの総投資資本は約150億ドルに達した。現在のポートフォリオ価値は約77億ドルまで減少している。
これにより、投資価値のおよそ49%が帳簿上失われたことになる。イーサリアムの現在価格は1950ドル付近で推移しているが、BitMineの取得原価は約3850ドルとなっている。ETHの価格が平均買付水準をほぼ50%下回っており、保有資産の大半が大きな含み損を抱えている状況。
BitMine最大の弱点は、セーフティマージンの縮小である。
実現価格は、同社がどこでイーサリアムを積み増してきたかを示す。市場価格がこの水準を大きく下回ると、企業はリスク削減圧力にさらされる。
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この状況は、BitMineの脆弱性を浮き彫りにしている。テクニカル指標もこのリスクを後押しする。
11月18日から2月9日まで、BMNRは日足チャートで安値を切り下げた一方、RSI(相対力指数)は高値を更新。RSIは買いと売りの勢いを計測する。価格が安値を切り下げながらRSIが高値をつける場合、「隠れ弱気ダイバージェンス」が発生し、見えない弱気基調を示す。
このダイバージェンス出現後、売りが再開。BMNRは1月安値から約26%反発したが、この上げ幅は維持されず、ダイバージェンスや取得原価上昇圧力によって押し戻される懸念が強まっている。
大口資金は早くも慎重姿勢の兆し。Chaikin Money Flow(CMF)は、大口投資家による資金流入・流出を追跡する指標。CMFが0より上にあれば買いを、0より下にあれば売り圧力を示す。
11月下旬から2月上旬にかけて、価格低下に反してCMFは上昇傾向を示した。これは長期的な支援姿勢の現れだったが、直近の26%反発中もCMFは下落トレンドラインを上抜けできず、新高値もゼロライン超えもならなかった。つまり、この反発には大口ウォレットの強い支援がなく、依然として大口資金流出トレンドが続いている。
移動平均線も追加の警告となっている。現在、100日指数平滑移動平均線(EMA)が200日EMAに近づいている。EMAは直近価格に重みを置くため、トレンド転換を察知しやすい。
短期の移動平均が長期のそれを下回ると、より大きな弱気シグナルとなる。1月27日には、50日EMAが200日EMAを下回る弱気(デッド)クロスが発生。それ以降、BMNRは44%超下落した。
もし新たに弱気のクロスオーバーが形成されれば、デスクロスほどの影響はなくとも下落圧力が加速する可能性がある。このリスクは、イーサリアムの弱さが続けば高まる。BMNRは依然としてETHと約0.5の中程度の相関を示す。
イーサリアムの弱含みが続けば、同社株価にも直接的な重しとなる。
コストベースの損失が拡大する中で、BitMine株価の構造が重要な局面を迎えている。最も重要な短期サポートは17ドル付近に位置し、これは現在値から10%強下の水準。この水準は近々の持ち合い局面で下支えとなってきた。
BMNRが17ドルを割り込めば、下落の勢いが一気に強まる可能性が高い。
このゾーンより下では、次のサポートが15ドル付近。その下も割り込めば、フィボナッチ予測では0.618戻しとなる11ドルあたりが意識される。この水準は過去にも強固なサポートとなってきた。11ドルへの下落は、現水準からさらに40%以上の下落幅となる。
一方で、反発は依然として難しい状況。BitMine株価が目先の圧力を和らげるには、21ドルを回復する必要がある。この水準は過去のレジスタンスと重なる。
21ドルをしっかり上抜けて初めて、短期的な構造改善となる。26ドルへのさらなる上昇には、イーサリアム価格の一段高や大口資金の新規流入が不可欠。しかし現時点ではいずれも不透明なまま。ETHがBitMineのコストベースを大きく下回る状況と資金流入の弱さが続く限り、反発局面では売り圧力が強まりやすい。

