米証券取引アプリ大手のロビンフッドは11日、同社公式Xにて、アービトラムベースのイーサリアムレイヤー2ブロックチェーン「ロビンフッド・チェーン」の公開テストネットを開始したと発表した。RWA(実物資産)およびデジタル資産のトークン化を中心に据え、オンチェーン金融サービスの開発を加速する。
ロビンフッド・チェーンは、ロビンフッドのインフラと経験を基盤に、アービトラム
ARBのテクノロジーを活用して構築された。信頼性・セキュリティ・コンプライアンスを重視し、シームレスなブリッジと自己管理をサポートする設計が特徴だ。株式トークン化プラットフォーム、レンディングプラットフォーム、永続先物取引所など、金融グレードの分散型プロダクトを構築できるスケーラビリティとカスタマイズ性を備える。
ロビンフッドは2025年7月にアービトラムとの提携を通じて、トークン化された米国株式をEU顧客向けに提供開始しており、200銘柄以上の米国株・ETFを24時間取引可能とする基盤をすでに構築済みだ。今回のテストネット開始により、この基盤を独自L2へ移行し、さらなる拡大を図る。
テストネット開始と同時に、アルケミー、アリウム、チェーンリンク
LINK、レイヤーゼロ
ZRO、TRMの5社がインフラ統合に参画した。開発者は標準的なイーサリアム開発ツールを使用でき、テストネット専用の株式トークンを活用した統合テストも実施可能となる。今後数カ月でロビンフッド・ウォレットとの直接テストも開始される予定だ。
ロビンフッドのクリプト・国際事業担当シニア・バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャー、ジョハン・ケルブラット氏は「ロビンフッド・チェーンのテストネットは、トークン化された実物資産の未来を定義するエコシステムの基礎を築き、開発者がイーサリアム
ETHエコシステム内のDeFi流動性を活用できるようにする」と述べた。
ロビンフッドは、2026年のアービトラム・オープン・ハウスプログラムに100万ドルを拠出し、ロビンフッド・チェーンのテストネットおよび将来のメインネット上での開発者活動を支援する。ニューヨーク、ドバイ、ロンドン、シンガポールの4都市でオンライン・ビルダソンを開催するほか、ニューヨークとロンドンでは対面形式のファウンダー・ハウスも実施する。
オフチェーンラボ(アービトラム開発元)共同創設者兼CEOのスティーブン・ゴールドフェダー氏は「アービトラムの開発者フレンドリーなテクノロジーにより、ロビンフッド・チェーンはトークン化とパーミッションレス金融サービスの次の章を提供する好位置にある」とコメントした。
開発者および機関投資家向けのドキュメント、テストネットリソースは公式ドキュメント(https://docs.robinhood.com/chain)で公開されている。ロビンフッドは2026年内のメインネット稼働を目指しており、テストネットではネットワークの安定性向上、潜在的な問題の特定、開発者基盤の構築を進める。
トークン化資産市場は急成長しており、2026年には4,000億ドル市場に到達する可能性が指摘されている。ロビンフッドは独自L2を軸に、RWAトークン化の主要プレイヤーとしての地位確立を狙う。
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