ソラナが反発基調を示している。市場全体が急落した局面を経て、足元では値動きが落ち着きつつあり、資金流入の回復が価格を下支えしている。直近7日間で約15.5%下落したものの、下落局面では長期保有者の動きが安定し、大口投資家の買いも観測されている。今後は節目となる120ドルを上回れるかが、回復局面が本格化するかどうかの分岐点となる。
ソラナは1月31日から2月1日にかけて、市場全体の売り圧力が強まる中で下落が加速し、一時95.87ドルまで値を下げた。ただ、その水準では買いが入り、下値を固めた。以降は約8%反発し、足元では103.15ドル前後で推移している。
今回の反発により、直近1日ベースの下落分はほぼ解消された。とりわけ注目されるのは、資金フローの改善だ。市場からの資金流出が鈍化し、保有期間の長い投資家の売りも限定的となっている。こうした動きは、短期的な投機ではなく、安値圏での買いが入り始めている可能性を示す。一方で、上値では戻り売りも想定され、回復基調が持続的な上昇へ転じるかは、120ドルを明確に突破できるかに左右される。
ソラナの直近の下落は、明確なテクニカルパターンに沿った動きだった。日足チャートでは、SOL価格は1月下旬にヘッドアンドショルダーズの下方ブレイクを完了した。このパターンの下落ターゲットは、95~96ドル付近だった。
このターゲットは、ほぼ完全に95.87ドルで到達した。
この水準に到達後、売り圧力が弱まり買い手が参入し始めた。この変化はチャイキン・マネー・フロー(CMF)にも表れている。CMFは、価格と出来高を使って資本の流入出を測る指標だ。CMFが上昇すると、大口投資家が蓄積していると見なせる。
1月27日から2月3日にかけて、SOL価格は下落傾向だったが、CMFは上昇していた。これは「強気なダイバージェンス」と呼ばれる。つまり、価格が弱含みでも、資金流入が続いていたということだ。
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このような動きは急激な調整局面では珍しい。通常、価格とともにCMFも下落する。しかし今回はCMFが上昇し、クジラや機関投資家が95~96ドルのゾーンを魅力的と見なした可能性を示唆している。
CMFは現在ゼロラインに向けて戻しつつある。ゼロを上抜けるようなら、買い圧力が売り圧力を上回っていることになり、反発の流れが一段と強まるだろう。ここまでのデータから、ソラナの96ドル近辺でのサポートは偶然ではなく、大口資金に支えられたことがわかる。
力強い反発には長期投資家の支援が不可欠だ。ソラナの場合は、その支援がライヴリネスデータに現れている。
ライヴリネスは、長期間保有されたコインがどの程度消費されているかを測る指標だ。ライヴリネスが上昇すると、長期保有者が売却している。下落すれば、保有を続けていることを示す。
この1か月で、ソラナのライヴリネスは低下傾向が続いている。
127ドルから100ドル下回る急落局面でも、ライヴリネスは大きく上昇しなかった。1月29日から30日付近で短期的な上昇があったものの、引き続き下降トレンドを維持した。これは長期保有者がパニック売りしなかったこと、すなわち我慢強く保有し続けたことを示している。
こうした動きは、直近の下落が一時的かつ構造的な問題ではないという見方を裏付けている。ただし、すべての保有者グループが足並みを揃えているわけではない。
HODLウェーブは、さまざまな投資家が自分のコインをどれだけ長く保有しているかを示す指標だ。どのグループが買い、売っているかを明らかにできる。直近のデータでは、12月31日から2月1日にかけて「1日~1週間」保有コホートの比率が約4.38%から5.26%に増加した。
このグループは短期的かつ投機的なトレーダーで構成される。
彼らは下落局面では買い、反発時には早期に売却する傾向が強い。その存在感が増しているため、ボラティリティを高める要因ともなる。価格が上昇した際の反発がすぐに頭打ちになるリスクも高まる。
このように、長期保有者が強い信念を示す一方で、短期トレーダーの活動も活発化している。構造としては混合的な様相だ。短期的な反発を後押しする一方、大幅な上昇を実現するには、CMFすなわち機関投資家の需要が急増ないしゼロライン越えする必要がある。
モメンタムが改善している一方でリスクも残るなか、ソラナの価格水準は今や指標以上に重要となっている。
最初の重要サポートは、95.87~96.88ドルのゾーンだ。この領域は下落パターンのターゲット到達点だった。SOLがこのゾーンを上回って推移する限り、反発構造は維持される。このゾーンを割り込めば、次は77ドル付近までの下落リスクが生じ、上昇シナリオの多くが否定される。
上昇局面では、直近の最初の障壁は103.60ドル付近。この水準で現在ソラナが値動きを試している。日足でこの水準をしっかりと上抜けると、短期的な強さを示すシグナルになる。
ただし、最も重要な水準は120.88ドル。この水準には3つの重要な理由がある。
まず1つ目は、1月29日に大きく下落した分岐点であること。2つ目は、20日指数移動平均線(EMA)とほぼ一致していること。EMAは最近の価格動向を示し、下降トレンドでは動的なレジスタンスとなる。
3つ目は、1月初旬にこの水準を日足で再び回復した際、17%の上昇につながったこと。120.88ドルを日足で回復すれば、モメンタムが買い手側へ戻りつつあるサインとなる。調整局面の終了も示唆する。
120.88ドルを上抜ければ、次のソラナの価格レジスタンスは128.29ドル付近。その水準を突破すれば、リリーフラリーの一環として148.63ドルまで上昇する可能性がある。
ただし、この上昇シナリオには資金流入の継続と長期保有の安定が前提となる。短期トレーダーによる取引高が主導する場合は、これらの目標に到達する前に上昇が鈍化する可能性もある。


