原油価格は6月23日火曜日に小幅に下落した。投資家はホルムズ海峡のタンカー通過再開の進展を注視している。ブレント原油は1.1%安の77.08ドルで推移。
指標価格は取引中に約4カ月ぶりの安値を付けた。この下落は、6月17日に米国とイランが覚書に署名して以降、ホルムズ原油価格が下落した流れを受けた動き。
座礁していた大型タンカー3隻が火曜日にホルムズ海峡を通過した。空のカタール系LNGタンカー7隻も最近数週間で航路に入った。国際海事機関によれば、1万1000人以上の船員を乗せた数百隻への避難計画が現在進行中。
再開は緊密な協調の下で進んでいる。イラン軍関係者によれば、イラン革命防衛隊海軍の監視下で1日あたり限られた船舶のみ通過が許可されているという。
オマーンとイランは火曜日に、海峡での今後の航行管理をめぐる協議継続でも合意した。一方、米国のマルコ・ルビオ国務長官は「最終合意の下でイランが通行料を課すことは認めない」と述べた。
同時に、米上院は大統領のイラン対応権限を制限する戦争権限決議を50対48で可決した。上下両院でこれが成立するのは初めて。
弱気な値動きが続くものの、アナリストは下値の限界を指摘。エネルギーコンサルのゲルバー・アンド・アソシエーツは、米戦略石油備蓄量が1983年6月以来の低水準に落ち込んでいる点を挙げ、市場の構造的な下支えが続くと説明。
イラクは南部油田の生産量を日量約210万バレルまで増産した。サウジアラビアの原油輸出は2カ月連続で過去最低となり、供給回復見通しにはムラが出ている。
イラン産原油を対象とした60日の制裁免除は月曜日に発効し、8月21日に終了する。現物供給の正常化がどれほど速く進むかで、現在の下値水準が維持されるか一段安につながるかが決まる。
